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精神障害は本来、いわゆる精神病と、平均から精神の状態のすべてを包括する上位概念と定義されている。しかし、実際には精神病と同義的に狭く理解するものがあったり、非精神病性のさまざまな問題もこれに含める場合があったり、その輪郭はきわめて漠然としている。
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ビル イメージ 精神障害の診断
診断基準の難しさ 精神障害の診断に当たってはいくつかの厄介な問題がある。その第一は、客観的なデータに基づく診断基準が存在しないことである。他の医学領域では、例えば肝臓障害では肝臓の働きを巣メス肝機能検査があり、健康人について看護師が測定する正常値が経験的に決められている。

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自ら受診した患者の異常が検査上も客観的に数値で確認され、それに基づいてアルコール性肝炎とかウイルス性肝炎とか、下位診断まで病名が決定される。治療もこれにしたがって行われ、予後も統計的に予測される。患者や家族の治療に対する迷いもそれだけ少ない。また、疾病によっては、病変部の組織片を取り出し、顕微鏡下でその病態を確認する生体検査のような診断的操作も現代医学では日常的に行われている。

建物 イメージ 時間的経過の必要性
精神障害の診断は、経過という時間的検証を待って初めて可能とされる点があげられる。例えば、現在の精神医学の診断体系の基礎となっている内田精神病を早発性痴呆と躁うつ病に二分したクレペリンの古典的な分類にしてもその境界を経過に求めたし、反応精神病と内田精神病は横断的には区別できず、後者が病全体として周期的・自生的経過をとることが確認されて初めて両者の分離が可能となるなど、精神障害の診断には経過という判断が加わらざるを得ない。精神障害者の社会復帰には医師、看護師及び家族のフォローが必要である。

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